世界史

偏差値20からの大学受験世界史勉強方法!世界地図を開くことから始めよう。

「歴史科目に世界史を選択したけど、全く勉強してこなかった。これからどうしよう・・・・」
「模試を受けたら、世界史偏差値20で、もう泣きそう・・・」

こういった高校3年生、浪人生のみなさん、まだ諦めてはいけません。
世界史ができるようになるプロセスには一定の形や型があります!
本日は、偏差値20からでもすぐに実践できる、世界史の初歩的な勉強方法を紹介します。
この方法を実践してもらえれば、すぐに世界史の偏差値が上がるわけではありません。しかし、受験世界史を勉強していく上での土台を作り上げることができます。

オススメ読者
  • 世界史の偏差値が20台の受験生
  • 受験世界史の勉強方法がわからない受験生
  • 世界史を初めて勉強する人

いきなり世界史教科書を読んではいけない!

世界史を初めて勉強するひとが、やりがちな間違いの1つに世界史の教科書を読んでしまうことがあります。特に、初めて世界史の勉強をする人に限っていえば教科書を読むことは、オススメしません。

なぜなら、世界史の教科書には大きく2つの欠点があるからです。

欠点1: 教科書の文章には、歴史の面白さはない

教科書は、限られたページ数の中で紀元前7000年頃から2018年近くまでの歴史を語っています。こうなると無駄な記述を省いた論述としては100点の文章ができあがる一方で、受験生からすると全く面白みのない文章ができあがってしまうんですよ。
これまで多くの受験生を指導してきましたが、はじめから世界史が面白い!と答えた生徒さんは限りなくゼロでした。
世界史はつまらないと感じてしまう原因の1つに教科書があるのではないでしょうか?

ページ数に制限がなかったら、例えばアレクサンドロス大王が酔っ払った勢いでペルセポリスを焼き払ってしまった。なんてエピソードとか盛り込んでくれたかもしれませんね。

欠点2: 世界地図が頭に入ってないと教科書を読んでも理解できない

世界史の勉強の中でも、特に大事な要素の1つに世界地図が頭に入っているか?という点があります。
例えば、受験世界史の教科書は原始時代以降は、メソポタミア文明の説明から始まるかと思います。

「メソポタミアとは、いまのどこの国にあたるのでしょうか?」
「その国の首都はどこでしょうか?そして、国境を接している国をいくつあげれるでしょうか?」
「メソポタミアを流れる川は、何川でしょうか?」

答えることがデキたひとは、きっと古代オリエント史が得意な受験生だと思います!

答えられなかったひとは、すぐに世界地図を開いて場所を確認してみましょう。
きっと、ティグリス・ユーフラテス川、そしてバグダッドを首都とするイラクという国名が目に入るはずです。

これで、メソポタミアがどういった地域なのか?を理解できたと思います。

メソポタミアと言われても、よくわからないまま世界史の文章を読むってのは、わからない英単語があるのにそのまま英文を読むのに似ていると思いませんか?
わからない英単語だらけなのに、英文を理解できるか?と問われれば、答えはNo!!ですよね。

だからこそ、世界史の教科書を読むときも特に地域や地名を知っておかないと理解出来ないで当然なんです!

まずは世界地図を開こう!

なので、世界史を勉強する前段階として世界地図を開きましょう!世界地図を別で買う必要は全くありません。世界史史料集の多くは、1ページ目に世界地図を載せていますのでそちらを参考にしてみてください!

そして、これから勉強する地域を、以下のポイントを意識して地図から探し出してみましょう。

  • どこの国の歴史なのか?
  • 周りには現在どういった国が存在しているのか?
  • 首都はどこなのか?
  • 有名な河川や山脈はあるのか?

探し出せたら、暗記しましょう!
世界史の年号や事件を覚えことよりも重要だと思ってください。

これから勉強する世界史の地域を捉えておくことは、受験世界史の強力な土台となります。

GoogleMapのズームイン、ズームアウトを意識して

ちょっと話がそれますが、覚えた国や地名を目にしたり、人から質問されたときはGooglMapのズームイン・ズームアウトの意識をもっておくと良いですよ。

例えば、イラクはどこ?と聞かれたら
日本から、イラクまでGoogleMapを動かすイメージ。
ティグリス・ユーフラテス川はどこ?と聞かれたら、イラクから、ティグリス・ユーフラテス川に向かってズームインするイメージ。

これができると、世界史の勉強がラクになってくるのでぜひお試しください。

講義系の参考書を読み返してみよう

国名や地域、河川や山脈が頭に入ったら、教科書ではなく講義系の参考書を読んでみましょう。
この記事を読みながら、世界地図を頭に入れたひとは、きっと理解度が格段に違うことが実感できているはずです。
そしてなによりも、覚えることのできなかった民族の名前や王様の名前、事件が以前よりも暗記しやすくなっていることにも気がついてほしいです!

いま自分がどこの地域を勉強しているのか?がわからなくなった場合は、すぐに地図に戻ってください。この繰り返しが、受験世界史の土台づくりには欠かせません!

ちなみに講義系の参考書ですがオススメは3冊です。本のデザインとか文字のフォントとかで選べば良いですよ。

青木の実況中継シリーズ

数年前に改訂版がでて、最新の入試傾向を踏まえた講義が聴けるので良いですね。

ナビゲーター世界史

受験世界史の王道といえば、ナビゲーター世界史ですね。同じ山川の世界史教科書使っているのなら相性抜群!

世界史トータルナビ

スタディサプリの村山先生が書いている、通史用のテキスト。全ページカラーで読みやすいです。

まとめ:地図が頭に入っていると、世界史の理解度がグッンと上がる!

世界史の勉強をするときは、テキストの隣には世界地図を必ず用意しておきましょう!勉強し始めは、テキストを読んでは地図に戻るの繰り返しです。
けど、世界史の勉強に必要な最低限の地理の知識がつけば、世界史の学習スピードは一気にあがります。

教科書を読む前に、勉強する国や地域を頭に入れる!これだけをまずは忘れずに実践してほしいです。

以上、スタディコンサルタントでした。